声が聴きたい
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今日のデートのために4月からバイトをして資金を貯めた。
いつもの街ではなく、大きな繁華街の方へ電車で出掛ける。
家を出てから指を絡めて繋いだままの手。
それを嬉しそうに時々見る和希をみて、俺も嬉しくて口元が緩む。
11時過ぎに繁華街に着き、まずは映画を観に行く。
和希はマンガや小説、何でも読むのが好きで、どうやら読んで面白かったマンガが原作の、映画を観たいってリクエストでそれを観る、恋愛もので俺は少し苦手だけど。
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「そんなによかった?」と聞けば「うん、あの親友が大好きなの」と思ってたのと違う感想。
「主人公や彼氏じゃなくて?」と更に聞けば「だってね、自分が、あの場面では、悪者になる、って、きっと、解ってたのに。友達を思いやってて、よかった」とニッコリ。
そんなところを真剣に観てたのか……ホッとしてる自分に苦笑したくなる。
彼氏役の俳優がいいのかな、とか、マンガみたいなセリフが好きなのかな、とか余計な事を考えてた自分が情けなくなった。