声が聴きたい


「こら、秀っ、親戚でもないんだから、また、後から優くんに聞きなさい」おばさんが言っても「でも……」とごねてる秀。


「親や親戚よりも早く駆けつけて来たんだ、大切な人なんだね?よし、いいだろう、お母さんも、ついでと言ってはあれなんだが、ご一緒に聞いていただけると、こちらとしても今後の和希ちゃんについて安心できます。」


医者は優しくて秀も秀の母さんも一緒にと言ってくれた。

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「まず、先程の和希ちゃんの容態ですが、一昨日の朝食後に九州を出発し、2時前に九州から送ってきた方が部屋に入るのを確認して別れたそうです。昼食はうちで食べるからとの話になっていたようで。で、九州の方たちはそのまま千葉の方に出掛けられた。」


「ここからは推測が入ります。帰宅した和希ちゃんは食事をとらずに、家族を待つ……」「あのっ……」母さんが医者の話に割り込む。


「すみません、実は……」母さんはあの部屋で拾った手紙を差し出し「これには、和希の母親が……出ていったことが書かれてます……一人でやってくれ、邪魔だった……と……」


それを聞いた俺たちは、医者も含めみんな息をのんだ。



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