鎖。*奈落の底へ落としてあげる。*
(李依菜様………///)
未来はあの後、杏華を置いてすぐ白百合学園に向かっていた。
――……行く前。
――どうして!?
私も一緒に行くって言ったじゃない!――
ダメです。
杏華様がいくら言い張っても、私が杏華様を行かせません。
――未来のその有無を言わさせない笑顔……、可愛いけど私嫌いよ……っ。――
ごめんなさい……。
でも……、泣かないで?
私、杏華様の笑顔大好きなんです。
だから、……勇気ください。
――………っ、
“行ってらっしゃい”
未来。――
はいっ。
“行ってきます”
杏華様! ……――
未来はふふっと思いだし笑いし、深く深呼吸して生徒会室のドアを開ける。
静かに開けたため、誰も気付いてない。
「李依菜様?
いったい何をその人と約束したんですか?」
「みらっ………
――ビクッ
李依菜は未来の声のした方を振り向くと、未来の目を見て背筋が震えた。
あまりにも未来の目に光がなくて……
この世に絶望しているようで……
もう、何もかも諦めているというような冷ややかな目で……。
未来はあの後、杏華を置いてすぐ白百合学園に向かっていた。
――……行く前。
――どうして!?
私も一緒に行くって言ったじゃない!――
ダメです。
杏華様がいくら言い張っても、私が杏華様を行かせません。
――未来のその有無を言わさせない笑顔……、可愛いけど私嫌いよ……っ。――
ごめんなさい……。
でも……、泣かないで?
私、杏華様の笑顔大好きなんです。
だから、……勇気ください。
――………っ、
“行ってらっしゃい”
未来。――
はいっ。
“行ってきます”
杏華様! ……――
未来はふふっと思いだし笑いし、深く深呼吸して生徒会室のドアを開ける。
静かに開けたため、誰も気付いてない。
「李依菜様?
いったい何をその人と約束したんですか?」
「みらっ………
――ビクッ
李依菜は未来の声のした方を振り向くと、未来の目を見て背筋が震えた。
あまりにも未来の目に光がなくて……
この世に絶望しているようで……
もう、何もかも諦めているというような冷ややかな目で……。