鎖。*奈落の底へ落としてあげる。*
そんな恭夜の様子を見て、乃谷含め皆顔を歪めた。

その様子に気付いたのか、恭夜は顔を上げ辛そうに微笑みながら、来と那柚に言った。

「お前らは今日泊まりに来てやってな。
それだけでも未来の支えになるからさ。」

来と那柚は静かに頷いた。

「未来……口調が変わったの。」

李依菜が小さく言った。
だけど静かなこの空間では、十分な声だった。

「……そっか。」

恭夜は驚く様子もなく、李依菜に返す。








































「“二重人格”なんだ、未来。」







































< 50 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop