甘い愛で縛りつけて
恭ちゃんがしようとしている事がなんとなく分かって拒否すると、恭ちゃんは真剣な目で私を見た。
胡坐をかく恭ちゃんの上に膝立ちをしている状態だから、恭ちゃんに見上げられる形になって、慣れない角度からの視線に胸が跳ねる。
「実紅、ちゃんと答えろ」
「だって……」
「俺以外の男がおまえの身体触ってそのままなんて俺は許せないんだけど」
どこを触られたかを言ったら、恭ちゃんにそこを触られる。
それが分かっていても、真面目な瞳にドキドキしてしまって……恭ちゃんの言葉に逆らう事ができなかった。
「あと……スカートの中。腿の後ろと内腿のとこ……」
まるで私が恭ちゃんの手を誘導しているみたいに思えて、言った途端に顔がカっと熱を持つ。
赤くなって俯いた私に、恭ちゃんは少し黙った後、身体をぐっと抱き寄せて私の首の辺りに顔を埋めた。
埋めたというよりは、うなだれてるような、そんな感じだ。
「スカートん中とか、ふざけんな……」
「恭ちゃん……?」
「おまえが嫌な思いしたのは分かるし、今更怒ってもしょうがないのも分かるけど……。
あー……ダメだ。やっぱり気に入らねー」