トマッタ時計
彼の名前は本田誠。
なんとなく名前と顔は知っていたけど、そんなに詳しくは知らないし、告白が初めて交わした会話だったりする。
話したこともないのに何で私のことを好きになったのかは謎だ。
本田くんはサッカー部らしく、部活のランニング中に手を振ってくれたりする。
私は恥ずかしいのと、手を振ると後々顧問に怒られるから笑うだけなんだけどね。
帰りは必ずチャリ置きで待っててくれる。
帰る方向が真逆なのにわざわざ家まで送ってくれる。
本当にいい人だし、包容力のある男の子だと思う。
私は告白されたすぐあとに侑李に彼氏が出来たことを報告した。
「え?マジで・・・?」
侑李は驚きすぎてずっと目を見開いたままなかなか動かなかった。
「うん。さっき告白されて、本田くんっていうんだけどさ。」
「本田って・・・サッカー部の?」
「うん、そうだけど。知ってるの?」
「知ってるも何も、顔もいいし性格もいいしで結構女子からは人気あるんだよ!」
「へー、そうなんだ」
知らなかった。今まで部活三昧で男の子のことなんてほぼ興味なかったし。唯一惹かれたのは内藤くんだけで・・・。
「でも、向こうは音々が内藤くんのことが好きだって知ってんの?」
「うん。初めは好きな人がいるからって断ったんだけど、それでもいいって。しかも私が内藤くんを好きだって知ってた。」
「まあ、音々のことが好きでよく見てたとしたら確かに気づくよね」
「マジ?!」
「うん、音々ってわかりやすいから」
初めて知った。こうやって自分以外の人に言われて気づくこともあるんだ・・・。
「で、音々はどうなの?」
「?どうって?」
「内藤くんのこと」
「あー・・・。まだ好きだよ。でも・・・」
「でも?」
「んー、なんてゆうか・・・。本田くんとなら内藤くんのこと忘れられそうで・・・。これって利用してるって思われるかもしれないけど、私は真剣に本田くんに向き合うつもり」
うん、私のことをあんなに思ってくれる人なんて一生現れないかもしれない。
「そっか・・・。音々がそれで幸せなら私は本田くんとのこと応援するよ」
「うん、ありがと。」
確かに今はまだ内藤くんのことをつい考えてしまうけど、これから本田くんと付き合うことでこの恋を終わらせれそうな気がする。
彼を抱きしめた時にそう思ったんだ。
なんとなく名前と顔は知っていたけど、そんなに詳しくは知らないし、告白が初めて交わした会話だったりする。
話したこともないのに何で私のことを好きになったのかは謎だ。
本田くんはサッカー部らしく、部活のランニング中に手を振ってくれたりする。
私は恥ずかしいのと、手を振ると後々顧問に怒られるから笑うだけなんだけどね。
帰りは必ずチャリ置きで待っててくれる。
帰る方向が真逆なのにわざわざ家まで送ってくれる。
本当にいい人だし、包容力のある男の子だと思う。
私は告白されたすぐあとに侑李に彼氏が出来たことを報告した。
「え?マジで・・・?」
侑李は驚きすぎてずっと目を見開いたままなかなか動かなかった。
「うん。さっき告白されて、本田くんっていうんだけどさ。」
「本田って・・・サッカー部の?」
「うん、そうだけど。知ってるの?」
「知ってるも何も、顔もいいし性格もいいしで結構女子からは人気あるんだよ!」
「へー、そうなんだ」
知らなかった。今まで部活三昧で男の子のことなんてほぼ興味なかったし。唯一惹かれたのは内藤くんだけで・・・。
「でも、向こうは音々が内藤くんのことが好きだって知ってんの?」
「うん。初めは好きな人がいるからって断ったんだけど、それでもいいって。しかも私が内藤くんを好きだって知ってた。」
「まあ、音々のことが好きでよく見てたとしたら確かに気づくよね」
「マジ?!」
「うん、音々ってわかりやすいから」
初めて知った。こうやって自分以外の人に言われて気づくこともあるんだ・・・。
「で、音々はどうなの?」
「?どうって?」
「内藤くんのこと」
「あー・・・。まだ好きだよ。でも・・・」
「でも?」
「んー、なんてゆうか・・・。本田くんとなら内藤くんのこと忘れられそうで・・・。これって利用してるって思われるかもしれないけど、私は真剣に本田くんに向き合うつもり」
うん、私のことをあんなに思ってくれる人なんて一生現れないかもしれない。
「そっか・・・。音々がそれで幸せなら私は本田くんとのこと応援するよ」
「うん、ありがと。」
確かに今はまだ内藤くんのことをつい考えてしまうけど、これから本田くんと付き合うことでこの恋を終わらせれそうな気がする。
彼を抱きしめた時にそう思ったんだ。