トマッタ時計
あっという間に二時間が過ぎて。

さっきまでどうしようかと悩んでいたのが嘘みたい。

チャリ置き場で中尾くんと侑李を待っていると、二人は恋人繋ぎをして出てきた。

もうそれはどこから見てもカップルって感じで・・・。

「これからどうする?飯食べる?」

「食べよー!私ハンバーグがいい!」

「ハンバーグかー。陽向と蒼井は?なんか食べたいものある?」

んー、なんでもいいんだけどなー。

「らーめん」

内藤くん早!

「らーめんもいいなぁ。蒼井は?」

「抹茶パフェ!」

最近食べてないし、抹茶美味しいからそうしよう!

「抹茶好きだな」

内藤くんが少し笑いながら呆れたように言ってきた。

「抹茶おいしいからね!」

だから私は少し嫌味っぽくそう言い返した。

そんな私たちを中尾くんと侑李がじっと見ていた。

「なに?」

「いや、別に。じゃあジョイフル行くか!」

「「うん!!」」

私と侑李は声がはもって顔を見合わせて笑いあった。
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