意地悪なキミに、スキをあげる。




その声が、頭の中で何度も繰り返される。



何回呼ばれても、その声にドキドキする…。




「2週間も放ったらかしてごめんな」




大きくて優しい手が、頭に乗ってゆっくり撫でられた。


撫でた手が髪の毛を通って、その髪を耳にかけられて




朝陽さんに触られた髪の毛一本一本が熱くなるみたい…。




「あお目逸らさないで」

「……っ」




掠れた声で、そんなこと言わないで下さい…。




「ドキッてした?」

「…っ、どき…」




「それ、すげえすき…」




そんなトロンとした目で、

あたしを見ないで下さい…。



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