意地悪なキミに、スキをあげる。




あたしはこんなにスリムじゃないです!



とか思いながら通ろうとしたら、朝陽さんが教卓に肘をついて

わざと体を傾けて、あたしが通れる幅が無くなってしまった。




えーっ。

なんで…。



今日の日程書かなくちゃいけないのに。




「あさっ…、…せ、先生…?通りたいんですけど…」

「ん? あ、ごめんね白崎さん」




ニコッと笑って、あたしの名前を強調した朝陽さんは

きっとあたしがここを通りたいってわかってたんだ、きっと…。




だからわざと意地悪したんだ…。




もうっ。

朝陽さんでも、先生でも意地悪するなんてひどいですよっ。




朝陽さんの後ろの、狭い幅を通ろうとしたとき



あたしの手をふわっと包み込まれた。




えっ。

え…。




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