意地悪なキミに、スキをあげる。




誰があたしの手を握ったかなんて、一瞬でわかった。




あたしの大好きな、朝陽さんの手。




誰からも見えないように一瞬だけ繋がれた手は、パッと離れた。




その一瞬の、2人が繋がったみたいな時間が

あたしにはスローモーションみたいに感じて…。



気付いたときには

その熱が、じんわり伝わって赤く染まったあたしの頬。




朝陽さんをチラッと見てみると、なにもなかったのかのように笑っていて


胸がドキドキして、苦しくて。



視界の横で見える朝陽さんをちょっと睨んだ。


ずるいですよ…。



いつもいつも。



朝陽さんはずるいです。




震える片手で書いた日程はところどころ間違っていて、


後から来た担任に
少しだけ怒られているのを



朝陽さんはニコニコしながら見てきたこと、あたし知ってますから!!!



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