意地悪なキミに、スキをあげる。
「……あの、えと…」
「何してんの?」
「朝陽さ、先生こそ何を…」
「忘れ物してたから取りに来た」
……………わすれ…もの…。
完全にいつもの朝陽さんモードなんですけど…。
あたしの後ろには
いつもの朝陽さんを知らない委員長や、クラスの女子だっているんですよ…?
背中に一筋、冷や汗が流れた。
「あ。今日急遽バイトになったからさ、来るならご勝手に」
「……」
「構ってやらねぇけど。じゃあな」
はぅっ………。
一気に話されてただあたしたちは呆然とそこに立ち尽くしてた。
一体何が…。
制服しかいない学校の中に、
私服の人がいるとやたら目立ちますよ…。