キケンな花嫁修行~結婚相手が二人!?~四ノ宮蘭編
「僕達は政略結婚のために出逢ったけど、それは最初からこうなることが決まっていたってことだろ?
だからある意味、僕らの出逢いは運命だと思うんだ」



蘭さんの言葉が、じんわりと心に染み渡っていく。

揺れる涙のおかげで指輪はさらにキラキラと輝きを増して見えた。


彼は私の左手を優しく握り、そこに煌めく宝石よりも綺麗な瞳でまっすぐ私を見つめる。



「カンナ」

「……はい」

「僕と結婚してくれる?」



迷わずに「はい」と答えた私は、喜びの涙を零しながら彼の胸に飛び込んだ。

そしてしっかりと抱きしめ合い、お互いの愛を確認する。



「これからもずっと、君だけを愛してる。幸せにするって誓うよ」

「私もです……!」



一生大事にします。

大好きな彼も、決められた結婚から生まれた、真実の愛も。


溢れ出す幸せを分け合うように、何度も甘美な口づけをしながら、心の中で誓った──。





 お家でラブラブ編
 。*゚Special happy end



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