無口な彼女



楽しそうだったのだろうか



普段のカナコを知らないからわからない。



「その調子でじゃんじゃん働け!」



嬉しそうにいうレイヤに、私はコクリと頷いた。



____________



でも、私は気づいていなかったんだ



こんなことをしている間にも



私の歯車が、狂い始めているのに



『…やっぱり…、アイツ、綺鈴の神宮陽由だったのか。』



私は、忘れかけていた。



私に仲間は必要ないってことを。



____________________



< 95 / 183 >

この作品をシェア

pagetop