XXnoKids
そのとても短い言葉選びのセンスに
ニヤニヤしながら、あの子は(リオちゃんは)すごいかわいかったなとメールとメニューを交互に眺めていた。

鞄を持って陽子はトイレから帰ってきた。

メニューを渡して、ほんとにあの子かわいかったよねという話を陽子しながら

さっきおくられてきたメールの文面を見せた。

少し目を大きくしておどろいたような表情を作って肯定するのを確認するとすぐにニヤニヤしながら携帯画面を見ていたが、

ひとつしか残ってない電池が気になったので少し悩んだが電源を切った。


大きなサングラスの向こう側なのに、すこし化粧が濃くなったとわかる陽子と、そのあといろんな話をした。

その話の間、

俺の目の前には自分だけが食べると注文したハンバーグ御前。

それは、ほとんど箸がつけられることがないまま、ひんやりとカチカチになっていった。



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