ふたりのガールフレンド
「それは仕方がないよ、レイちゃん。か弱い小動物と粗野なゴリラとじゃ、人はどっちを助けようとする?」
「今さらっと私のことゴリラって言ったね」
「もちろん小動物は優那のことだよ」
「そんなこと聞いてないし」
いつも通りのミズキの軽口に思わず、ふふと小さな笑い声が漏れた。
「……明日、ちゃんと優那の誤解といてよね」
「分かってる」
──大丈夫、分かってるよ。
そう言葉を繰り返すミズキはまるで自分に言い聞かせているようで、私は静かに「うん」と頷いた。
「レイちゃん」
「なに?」
私の名前を呼ぶミズキの声がひどく優しくて、懐かしくて、なんだか泣きそうになってしまった。
「俺、優那のこと好きなんだけどさ」
「……それを私に言ってどうするの」
「でもね、レイちゃんのことも同じくらい好きなんだよ」
「…………」
「それだけは、知っておいてほしくて」