ふたりのガールフレンド
今、無性にミズキの顔が見たいと思った。
どんな顔でその言葉を口にしたのか。
けれどそれと同時に、毛布を剥いだ先にあるそれを確かめるのが怖くもあった。
私たちの関係は一見強い絆で結ばれているようで、実際はひどく脆い。優那もそのことに気づいてしまったのだろう。
だからこその、今日の出来事だ。
「私もね、」
「うん?」
「ミズキのこと、」
言いかけて、ふと頬の痛みが増した気がして口を閉ざした。
優那の柔らかな笑みが脳裏に浮かぶ。あの子に、泣き顔なんてものは似合わない。私だって、ミズキを大切に思うのと同じくらい優那が好きなのだ。
たとえ今日のように殴られたって、翌日には笑って許してあげられるくらいには好きなのだ。
ミズキの彼女である以前に、優那は私の大切な友だちだから。
「嫌いじゃ、ないよ」
「……レイちゃんがデレた」
毛布から顔を出したミズキは、えへへと照れたように笑っていた。
“明日、二人で優那に会いに行こう”
ミズキの放ったその言葉に、私は情けない顔で「うん」と笑ってみせた。
