ニコイチ。
凪沙に連れられてやって来たのは、グラウンドの裏だった。もちろんそこには誰もいなかった。
「じゃあ、練習しましょう。2回目のサビからいきますね。5、6、7、8。」
俺は言われるがままに踊った。
「あ、そこはもっと、こうやって…こうです。」
「こうやって…こう?」
「あ、もう少しここが…。」
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