ニコイチ。
俺の唇に触れたのは、凪沙の唇だった。俺の唇とは同じ器官とは思えないほど柔らかく、ほんのり甘かった。
凪沙が唇を離し、ある意味のショックで硬直する俺に言った。
「いいんですよ、竜之亮さん。謝らなくても、ちゃんと思い、伝わってますから。」
そう言うと、凪沙は俺に背を向けて歩き出した。まだ俺の体は動かなかった。
凪沙が唇を離し、ある意味のショックで硬直する俺に言った。
「いいんですよ、竜之亮さん。謝らなくても、ちゃんと思い、伝わってますから。」
そう言うと、凪沙は俺に背を向けて歩き出した。まだ俺の体は動かなかった。