FACT!〜交わる赤〜





たった二回のノックで、中からバタバタという足音がこちらに近づいてきた。







「ちーはーるー!」





大森が口の横に手を添え、また大きな声で叫ぶ。




しばらくすると、勢いよくドアが開いた。



バタン!!




「うぉ!」





次の瞬間、大森の胸元に"何か"が飛びついた。





大森は大して慌てることもなく、その"何か"の正体がわかると、にっこり微笑んだ。










「千晴。お待たせ。」

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