【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
肥後学のスタメンラインナップは



戸羽 修介 三年 PG 7番
砂時 亮太 三年 SG 5番
町屋 幸助 一年 SF 13番
高森 新 二年 PF 8番
三浦 源治郎 三年 C 4番



という具合か。



厄介なのは8番高森と、それをアシストする町屋かな。



ブザーと共にジャンプボール。泰ちゃんにこれで敵う人間は今のところ見たことなく、その大きな手で弾かれたボールをキャッチする。



「さあ一本!まず一本行くよ!」



俺が指を立て叫ぶと、全員が配置に着く。



ダム、ダム、ダム。



まずは慎重に、堅実に一本行くために、ピカ先輩に回るようにするか、それとも、秀吉キャプテンに回すか。



左右に視線を動かし見やる。



…………チッ!うちの点取りの要二人に、センターの三浦とフォワードの高森がべったりマークしてらぁ!



なら、しゃーねーな!



グンッ!キュルキュル!!



俺は相手のガードを抜いて、肥後学がディフェンスに戻るより早く、部内一の俊足でコートを駆ける。
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