【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
「止めて取り返しちゃる!」



飛び上がった町屋より高く跳躍したピカ先輩のブロックのタイミングは完璧。



…だがしかし、それも読んでいたかのように、ボールはゴールを潜らず、わざとバックボードに叩きつけられる。



ドゴォォォ!!



それをダンクで押し込んだのは、いつの間にかそこに辿り着いていた、高森だった。



その場の水高、そして菊地のメンツは、その先制点に凍る。



「って慌てない!一本取り返してくよ!」



こういう時こそ冷静に、俺が冷静にしてなきゃ。



…って頭では思っているけど、高森の技術力の高さに、俺も度肝を抜かれてしまっていた。
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