【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
「こ、怖い。後、2つ取られたらって思うと、体が縮こまる」
「何故、退場が怖いんだ?」
二人のやり取りに、試合に出ていたメンツも、ベンチの部員も、由貴先輩も、静かに聞き入る。
「お前と仇野。うちには欠かせないディフェンダーや。やけど、お前が抜けたらあいつらは負ける?信用出来ん?」
行雲先輩は一瞬肩を振るわせると、今度はふるふる、と首を横に振る。
「なあ、神楽木に元気がなかとチームが活気付かないやろ?そら!ファウルの5つや6つ、取っといで!そんくらいじゃなかと、面白んなか!」
「…………はいっ!」
顔を上げた行雲先輩からタオルが落ちる。
黒髪のササラサヘアの奥の目は、いつもの、闘志メラメラの目に戻っていた。
「何故、退場が怖いんだ?」
二人のやり取りに、試合に出ていたメンツも、ベンチの部員も、由貴先輩も、静かに聞き入る。
「お前と仇野。うちには欠かせないディフェンダーや。やけど、お前が抜けたらあいつらは負ける?信用出来ん?」
行雲先輩は一瞬肩を振るわせると、今度はふるふる、と首を横に振る。
「なあ、神楽木に元気がなかとチームが活気付かないやろ?そら!ファウルの5つや6つ、取っといで!そんくらいじゃなかと、面白んなか!」
「…………はいっ!」
顔を上げた行雲先輩からタオルが落ちる。
黒髪のササラサヘアの奥の目は、いつもの、闘志メラメラの目に戻っていた。