【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
準決勝からは会場がこちらひとつになるから、荒尾商業と菊地の試合、観れるよな。
困惑を隠せない俺達に、由貴先輩が更なる追い打ちをかけるように話し始める。
「悪いけど、菊地よか格上ばい。話によると、去年中体連九州大会で準優勝して、全中ば経験しとる子が全員荒商に通っとるみたいや」
「そうか…玉東中ん連中か」
由貴先輩の話にピンと来たらしい泰ちゃんが、深刻そうに呟く。
泰ちゃんも去年中学で九州大会まで出た実力のある中学にいたみたいだけど、あちらは更に全中経験者。泰ちゃんの中学より格上ということになる。
「ともあれ、今はそんな心配事をしている暇はないぞ。まずは、目の前の敵からだ」
そうだ…秀吉キャプテンの言う通りだ。決勝に菊地でもこの荒商でも、どっちが上がるにしても、俺達はまず、立ちはだかる壁を乗り越えなければならない。
第1シード、慧心高校という、強く高い壁をだ。
困惑を隠せない俺達に、由貴先輩が更なる追い打ちをかけるように話し始める。
「悪いけど、菊地よか格上ばい。話によると、去年中体連九州大会で準優勝して、全中ば経験しとる子が全員荒商に通っとるみたいや」
「そうか…玉東中ん連中か」
由貴先輩の話にピンと来たらしい泰ちゃんが、深刻そうに呟く。
泰ちゃんも去年中学で九州大会まで出た実力のある中学にいたみたいだけど、あちらは更に全中経験者。泰ちゃんの中学より格上ということになる。
「ともあれ、今はそんな心配事をしている暇はないぞ。まずは、目の前の敵からだ」
そうだ…秀吉キャプテンの言う通りだ。決勝に菊地でもこの荒商でも、どっちが上がるにしても、俺達はまず、立ちはだかる壁を乗り越えなければならない。
第1シード、慧心高校という、強く高い壁をだ。