【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
二つの体育館に分かれていたチームが全て、県立体育館に集結する。
藍色のジャージの慧心、黒とゴールドの菊地、緑の荒商。そして白、俺達水高。
負けてしまったチームと、各校の応援で、上の席が埋まっていく。
物々しい空気の中、俺達はコートのベンチに集結していた。
今回のスターティングメンバーは
小鳥遊 椿 一年 PG 12番
冷泉 秀吉 三年 SG 4番
御劔 曜 三年 SF 6番
神楽木 行雲 二年 PF 7番
仇野 泰河 一年 C 10番
ベストメンバー、最初から、全力をかけて勝ちに行く。
「いいか、慧心は今までのどの学校より、強い。やけど、お前達の方が技術や勢いは上や。自分達を信じろ!」
「「「「「はいっ!」」」」」
箱田先生の力強い言葉に、全員、ピリッとした表情で返事をする。
「小鳥遊、戦術は大丈夫だろうな?」
「モチのロンっすよ。一応有ちん先輩ともちゃんと打ち合わせたし。…それにほら。キャプテン、あの人達見て」
俺の指差した先、そこには、闘志剥き出しの、行雲先輩、ピカ先輩、泰ちゃん。
「負ける気………しなくね?」
「ああ、その通りだな」
不思議とあの強い慧心に、勝つイメージしか、沸かないんだよ。