【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
慧心の勝利への執念と、王者のプライド。



水高の本選出場へのこだわりと、勝つ為に限界まで動く意地。



強豪校同士の戦いとは言いがたい、泥臭い試合。



残り5分。リードを守りたい俺達の戦いに、泰ちゃんが帰ってくる。



そしてこの試合、これまでフルでシューターとディフェンダーをこなしていた秀吉キャプテンが、コートを退く。



右手の心配は無さそうだが、この試合の中だけで、秀吉キャプテンは3ポイントを7回も決めているんだ。後は、決勝で全力を尽くして貰おう。



「さーァ!!ラスト、出し切っていくばいっ!」



滝のように汗を溢し、それでもチームを奮い立たせるムードメーカーの行雲先輩の声に、足を止めることなく、オールコートをやる。



慧心も、限界値を越えた体力で、それでも冷静にゴールを攻める。



「これ以上は絶対点数はやらん!」



ゴール下の番人、泰ちゃんは降り注ぐような強気なオフェンスを何度も、何度も大きな掌で叩き落とした。
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