【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
「今日は速攻を磨くために、基本動作の練習の強化だ!椿特製メニューやぞ!」



今日も元気な箱田先生のデカイ声と共に、由貴先輩がホワイトボードに練習表を貼る。



2線速攻、3線速攻、パラレルランニング、クリスクロスランニング、ドリブルランニング。



これを終わらせて少し休憩を挟んだら、5線速攻、オールコートでの2対1、3対2、2対2+1という流れだ。



「オヘェェ、もう散々走り込んだし、ステップワークも済ませた挙げ句、こ んメニューて死ぬ!」



「文句言うな。ピカ先輩と俺は体力もつけなきゃだし、一石二鳥でしょ?」



土曜日の長い時間練習出来る時だからこそ組める速攻の強化プログラムなんだぞ、ピカ先輩め。



やっぱり、水高バスケ部の速さは全国でも通用するもんだと思うからね、大会前だからこそ厳しくいかなきゃ。



「俺、昼図書館でデートちゃんと出来るんやろうか…」



「デートより練習だ、それとも、シメ技のフルコース、先に味わうか?神楽木」



秀吉キャプテンに脅されれば、黙って練習するしかない行雲先輩。



「さぁぁ!気合い入れてくばいっ!」



大袈裟に気合を入れて見せた行雲先輩は、早速配置へと走っていった。
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