【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
こうして、晴れて恋愛成就した行雲先輩。



そして、ピカ先輩が激写した手繋ぎシーンとキスシーンの画像は、俺により可愛く加工され、学校中に出回ることに。



これを待受画面にすれば、恋が叶うなんてジンクスが出来たのはもうちょい先の話なんで、置いといて。



「まさか尾行されとったとは…」



「しかしそのおかげで的確なアドバイスが出来たんだ、いいだろう?」



恋も叶い、追試もパスした行雲先輩だけど、からかいの種が増えて耳まで真っ赤のパプリカちゃん状態だ。



「俺これ、待受にすっけんねー!」



「わー!恥ずかしいから止めれっ!」



スパルタ指導のおかげでこちらも追試をパスしたピカ先輩も、ニヤニヤしながら行雲先輩をおちょくる。



「はー、姫もこれで彼女持ちか、淋しいね。ところで、他に彼女持ちいんの?」



着替えながら何となく訪ねると、ピカ先輩がニヤニヤを他に移す。



「有ちんは女バスんキャプテンと出来とるよ?」



「え、マジ!?」



くそー、爽やかな顔して有ちん先輩って意外とやりおる。



「まあ、練習のこととか色々、相談乗ってたけんねー、よく一緒におったし?」



はは、と爽やかに笑う有ちん先輩、羨ましい。オイシイ位置だな、副キャプテン。
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