【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
そうしているうちに、二人で団子になるように寝てしまい意識は暗転。



「………なし、小鳥遊椿ったら!」



バシッ!!



「イテッ…ん?由貴先輩?あれ、着いた?」



気が付いたら京都に着いていて、俺は最後に起きたらしい。



しかも由貴先輩に平手打ちで起こされた模様。イテーよ。



バスに乗り換えて、槐に聞いていた住所に向かう。



合宿自体は明日からだから、今日は旅館に直行したんだけど…。



「うおー!祇園精舎の金の声ー!」



「諸行無常の響きありぃ!」



旅館の風情に大喜びのかわいこちゃんズが大興奮で叫び出す。



しかし、すかさず秀吉キャプテンがホールド。



「無事に生きたいなら、黙れ」



シメ技炸裂の前に二人はふにゃふにゃ、と黙り、大人しくなる。



大魔王相手には、二人の元気も通用しないのだ。
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