【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~

インターハイ本選………あれ?

「…………はぁ?棄権?」



シード校にも勝ち、勢いに乗った本選三日目、思わぬ事態。



「相手校、集団食中毒げな。気の毒というか、ねぇ」



由貴先輩の呟きに、他の水高メンバーも微妙な顔になる。



「えー、じゃあ、今日試合なかと?」



ピカ先輩がぷーっと頬を膨らませて眉毛を更に下げる。



「今日は明日の対戦相手になる、奈良県代表と群馬県代表の試合を観たら練習だ」



そんな微妙な空気の中、秀吉キャプテンが引き締めるように言う。



「そん前に、第1試合の凌華ん試合ば観て行きませんか?」



「そうだな。順当に当たれば準決勝で戦うことになるし、そうしよう」



泰ちゃんのアイディアに頷くキャプテン。



第1シードの昨年覇者、凌華学院の試合がゆっくり観れる良いチャンスだ。これを逃してはいけない。
< 437 / 521 >

この作品をシェア

pagetop