【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~



しかし、気付かれてしまったのが良くなかった。



第1クォーターを終わらせ



水高21-8聖オルフェウス



点差は13点。アウトサイドの攻撃が薄い相手だから、順調の滑り出しと言えるだろう。



「第2クォーターもこのまま行く!後半は小鳥遊を加えて更に攻める!文句はないな?」



「「「「「はいっ!」」」」」



箱田先生の指示に、全員が返事。



ドリンクとタオルを配るのを手伝いつつ、次のターンを考える。



「椿…ホントにこんままで良かとやろうか」



「ん?なんで、どうしたの行雲先輩?」



ドリンクをグビグビと飲む行雲先輩の喉仏を見つめながら訪ね返す。



「最後な、イヤーな目付きでこっちんベンチば見よったけんさぁ。俺ん野生の勘ばってん、椿ばなんか、狙っちょるごた」



「何言ってんの。ベンチの俺には、インテンショナル取れないからどうしようもないじゃん、ははっ!」



俺の返事にも『んー』と府に落ちてない顔で相槌を打つ行雲先輩。そんな顔も可愛いんだけどさ。



………思えば、行雲先輩の『野生の勘』は外れたことが無かったんだ。
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