【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
第2クォーター開始と共に、事件は勃発した。



ボールは相手サイドからのスローイン。



ラン&ガンで来るかと思いきや、相手はパスを回し始めた。



「ん?今までとは違う」



俺も、そのプレイに新しい情報と対策を求め、身を乗り出す。



咄嗟に水高メンバーにハーフコートマンツーマンのサインも出し、様子見。



すると…………動き出す、聖オルフェウス学園。



バシッと弾かれたボールは、そのままこちらへ飛んできた。



なんだ、やっぱり慣れてないプレイで奇襲のつもりか。このルーズボールは流石に取らないだろう。



と思い、再びベンチに腰かけたその時。



「避けれ椿ィィ!!」



ドカァァァ!!



行雲先輩の大きな声が体育館いっぱいに広がったかと思えば、次に来たのは、身体中への衝撃と、派手な音。



「スミマセン、ダイジョーブ?」



衝撃の正体は、ルーズボールを取りに走って来た…というか、飛び付いたらしい、留学生選手。



「だい………っあ!!」



起き上がろうとした途端、左目に激痛が走った。



もしかしたら、この選手のどこかとぶつかったかもしれない。



でも、よりによって………俺の、判断の大事な材料になっている『目』がやられてしまった。



これじゃあ、しばらく指令には加われない。
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