【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
気合いも充分に、第3クォーターが始まる。
「チッ。潰したと思ったけど出てきたか。…まあ、お前より厄介なのが引っ込んだけど」
先程のをわざとと肯定するような言葉を相手にかけられるが、俺は顔色を変えない。
「残念でした。このくらいのハンディあった方があんたらもいいっしょ?」
必殺、普段はチキンだけど売られた喧嘩は買う、を発動。
ジャンプボールを相手の留学生が取り、試合スタート。
サッとサインを出し、早速ボールを取りにかかる。
俺が出したのは、ピカ先輩、行雲先輩によるダブルチームでのディフェンス。
ラン&ガンをプレイスタイルに取り入れている通り、相手チームは誰がボールを持ってもオフェンスに行けるチームだ。
そんな奴等からボールを奪うためなら、こういう手段もとらなきゃならない。
そして、二手、三手先を読んで俺も動き出す。
上は行雲先輩に、下はピカ先輩にコースを塞がれた相手フォワードは、当然フェイクを入れてパスに出る。
昨日の試合、今日の前半の動きから、多分パスコースは…。
「当たり!ナイスパス!」
「!!?(俺のパスコースを読んで先回り!?なんて、キレる奴!)」
予想通りのコースに来たボールを俺が奪い、俺は更にサインを送る。
すると、ピカ先輩が1on1に持ち込みやすいよう、それぞれがマッチアップ。
「向こうはアウトサイドを失っているから、6番にアイソレーションだ!」
相手チームが俺の作戦通り、マンツーマンを掻い潜りインサイドを固めにかかる。