君が思うより、君はキレイ。
会いたくて会いたくて、来週まで待てなくて、悩みながらも俺は決心した。

会ったからと言って、彼女の現況が良くなる訳じゃない。

でも、やっぱり会いたい。

ケーキの箱を頼りに彼女の勤め先を探し、勇気を出して訪ねてみることにした。



何のことはない。

ケーキ屋なんだから、普通にお客さんとして行けばいいのだ。

幸いその店は大学の近くだったから、いきなり行っても不自然ではないはずだ。

なのにこの緊張感は何だろう。

行くと決めたはいいけど、店が近付くにつれ、手汗が滲んでくる。
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