君が思うより、君はキレイ。
他のパティシエと交替し、彼女は店の中まで出て来てくれた。



「ピザ屋のお兄さん、ん〜と、瀬崎くん? こんな所で会えるなんて嬉しいな。」

「大学が近いんです。頂いたケーキ、すごく美味しかったから、ずっと寄ってみようと思ってて。」

「探してくれたんだ。ありがとう。」

「ケーキ作ってる姿、普段と雰囲気違うんでビックリしました。何かカッコ良かった。」

「ほんと? 」

「オーラ出てました。」

「ほんと、ほんと? もっと言って。」

「え?」

「私、褒められて伸びるタイプだから。」
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