君が思うより、君はキレイ。
店に戻ると恒例のごとく、店長に延長を頼まれたけど、絶対に出来ないって断った。

急がないと今日が終わってしまうから。

彼女が誕生日を一人ぼっちで終えてしまうから。



泣いている彼女を見て勢いで言ってしまったけど、さっきのは全部、俺の本当の気持ちだ。

一方的にあんなことを言って引かれたかもしれない。

でも、どうしても彼女を放っておけない。



店長には悪いけど、11時ぴったりにタイムカードを押し、猛ダッシュでチャリを漕いで彼女の待つ部屋へと急いだ。
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