君が思うより、君はキレイ。
抱きついていた腕をやっと緩めると、彼女は俺の目をジーっと見て、涙をこらえるみたいな顔をした。

それをハラハラしながら見ていたら、彼女の唇が近付いて来て.......

そっと触れた。



え〜っ! マジか?

これは夢?

茫然としている俺に、彼女が穏やかに微笑みかける。



「今まで生きてきて、一番嬉しいお誕生日かも。」

「柊子さん.......。」

「優も私もイブなのに頑張って働いたから、神様がご褒美くれたのかな。」



彼女は、俺の大好きな天使みたいな笑顔を見せた。

そして、もう一度、優しくキスしてくれた。



学生最後のイブの夜、寒くても、辛くても、雨の日も、雪の日も、世間の幸せのため、ず〜っと頑張ってきたご褒美を、俺はやっと手に入れた。

E N D☆
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