イジワルな彼の甘い罠
「いたっ……んっ、」
押し付けるようなキス。
貪るような唇に、絡ませる唾液。それだけでその場の空気が変わり出す。
「……どうせお前も、物足りなくなるくせに」
なによ、その言い方。
まるで私が一週間、航としなかったら欲求不満にでもなるような、そんな言い方。
「どうせあんたは、他にも女いるんじゃないの」
「それでもやっぱ、慣れた奴の方がラクだろ。……それとも、お前しかいないとでも言ってほしい?」
「そんなわけ……、」
意地悪く笑って服の中へ滑り込む手は、愉しむように肌に触れる。