赤ずきんは狼と恋に落ちる
ちほに私の鍵を預け、薄手のカーディガンを着て、外に出る。
肌寒い空気のなか、色々と考えてしまう。
ちほのこと。
千景さんのこと。
それでもやっぱり、自分のことを考えてしまう私は、自己中だ。
同居人なんだから、恋愛はしちゃダメだ。
私と千景さんなんて、釣り合わないにも程がある。
それでも。
「聞きたくないな……」
その言葉を聞くのが、すごく怖い。
千景さんの恋人でもないのに、その言葉を聞くのが、嫌でたまらない。
こういうところが、重たいんだな。
負の悪循環がぐるぐると廻り、気が重たくなっていく。
平気なフリぐらい、頑張って出来ないと。
大丈夫。