赤ずきんは狼と恋に落ちる
「ごちそうさまでした」
短い時間だったけれど、何となく心が軽くなった。
千景さんも、ギクシャクしていたことを気にしていたのかもしれない。
ほんの少しでも、自分で決めたことを伝えられて、良かった。
「明日、妹と一緒にここに来ます。
今日はゆっくり休ませてあげたいんです」
「分かった。
じゃあ、また明日」
ヒラヒラと手を振る千景さんに、私も小さく手を振り返す。
このままじゃ、嫌。
それは、私にとっても、彼にとっても同じこと。
今の緩い関係を深くしたいとは思うけど、
まずは、ちほに千景さんと同居していることを話そう。