僕の彼女はちょっと狂ってる



 教室に入り、辺りをぐるっと見渡す。

 楽しそうに談笑をしているクラスメート達の中で一際目立つ女子グループが視界に飛び込んできた。



「カナ変態~!」

「ユミに言われたくないし~」


 机の上に座り、ぎゃははと下品な笑い声を上げながら話しているのは、かの有名なB4(ビッチ4人組)の方達だった。

 今は2人しかいないらしいが。


 茶色い髪にジャラジャラのピアス。そしてパンツが見えそうなほど短いスカート。


 ああいうのが好きな男は馬鹿だ。もしくは猿だ。


 階段登る時とか目血走らせながら覗き込んだりなんかして。
 人間が高尚な生き物だと言った奴は誰だ。理性のへったくれもないじゃないか。



 まぁ僕には関係ない話だ。多少うるさいクラスなのが難点だけれど、関わらなければ良い話。

 俺は窓際の前から3番目の席に座り、鞄を机の横にあるフックに掛けた。


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