だんご虫ヒーロー。
「へぇー、困ってる人だけじゃなくて、困ってる猫も助けるんだね?」
え、この声どっかで…
声のする方を向くとそこにはあの綾女がかっこいいと言っていた先輩がいた。
なんで…ここに…
動揺してる私を他所に、先輩は私にどんどん近付いて来る
慌てて立ち上がり後ろに下がっても先輩との距離は縮まる一方で。
その先輩は私の前に立って止まった。
「…あ、あの?私に何か?」
ギクシャクしつつも動揺を隠して話す。
そんな私を見て先輩は笑った。
「いや、ね?ぶつかって大丈夫って声かけたらすぐどっかいっちゃったから、怪我してないか気になって」
するといきなり先輩の顔がぐっと私に近づいてきた。