だんご虫ヒーロー。
今回も綾女の言われるがままに浴衣を着ることになった。
「…わぁ、すごい……」
藍色の浴衣に咲く花火。
自分で言うのもあれだけど、すごく自分に合ってると思う。
綾女は私以上に私のことを分かってるんじゃないかと思ってしまう。
それほどに綾女の見る目がある。
「…李ちゃん似合ってるよ!さすがは綾女ちゃんね、センスあるわ」
真智子さんも満足そうに頷いてる。
『もも、似合ってるよ』
真智子さんの声が一瞬だけ、あの人の声に聞こえた。
彼方にも見せてあげたかったな、私の浴衣姿。
「とすると、あとは髪型ね」
鏡で自分に見惚れていると、真智子さんに手を引かれてまた別の部屋に連れていかれた。
え、まさか……
連れて来られた部屋にはヘアアイロンやコテ、など髪をセットする道具がズラッと揃っていた。
そしてそこに立っている人。
後ろ姿からしてチャラ男の感じが出ている。