だんご虫ヒーロー。



グイッ



いきなり先輩に顎を持たれ、気付けば上を向かされていた。



目の前には先輩の顔がある。



ち、近い……



「…李は俺を呼び出すようにと雪菜に頼まれたんだろ?
そして李は役割をちゃんと果たした。


どうやって俺を呼び出そうか必死に考えて、あの時調理場に呼びに来たんでしょ?


全ては雪菜の恋を応援するために。
俺はそれも立派な人助けだと思うけど。違う?」



言わなきゃ良かったかな?



先輩に言わなきゃ、こんなにも涙が溢れることもなかったのかな。



どうしてこんなにも先輩の前だと、涙腺が弱ってしまうのだろう。



口も軽くなって、色んなこと話してしまう。



それに私の考えがわかるように、私が言って欲しかった言葉をくれる。


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