だんご虫ヒーロー。



「…確かに雪菜は傷ついたかもしれない。
でもそれは俺が雪菜を振ったからであって、李が傷つけた訳じゃないだろ?


ただ結果が李の雪菜の思ってたこととは違ってた、そういうことだろ?」



振った張本人が言うのもあれだけどな。



先輩は自嘲気味に笑って付け加えるように言った。



言われてみれば確かに、と思ってしまう。



私は雪菜ちゃんを傷つけた覚えはないし、傷つけようなんて考えもしなかった。



でも、私は……



「…雪菜ちゃんに"大丈夫だよ"って根拠もないことを言ってしまいました。
それで嘘つきって言われたんです。


結局は私が雪菜ちゃんを傷つけたも同然です……」



思わず下を向く。



そうだ。
結局は私の何の根拠もない言葉のせいで、雪菜ちゃんを傷つけた。



私が"大丈夫"なんて言わなかったら、きっと振られたとしてもこんなには傷つかなかったはず。



だから雪菜ちゃんを傷つけたのはわた……


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