だんご虫ヒーロー。
「…しつけーな。少し黙ってろよ!」
金髪の男の拳が振り上げられた。
何で私、知らない人に殴られるの…?
誰も助けてくれない……
私のこの思いも誰にも届かない……
夕里にも、李ちゃんにも、誰にも……
誰にも伝わらずに、一生を過ごすことになるのかな。
そんなのやだよ……!
男の拳が振り下ろされてきて、私は強く目を閉じた。
でもいつになっても痛みは私に襲いかかってこなかった。
痛みの代わりに訪れたのは、私を覆う黒い影。
目を閉じてても分かる。
私の前に誰かが立っている。
一体、誰が……
私は強く瞑ってた目を、ゆっくりと開けた。