だんご虫ヒーロー。
電話をしてから数分後。
私は綾女のバイト先の喫茶店に来ていた。
店に入るとやっぱり駆け寄ってきた綾女に抱き締められて、歓迎を受ける。
それから綾女に席まで案内してもらう。
案内してもらう途中で席から私の姿が見えたのか、席から立ち上がって私に手を振ってきた。
「李ちゃーん!!」
可愛らしい笑顔で名前を呼ばれ、私は自然と駆け寄った。
「…久しぶり!雪菜ちゃん!」
ニコッと笑いかけると、雪菜ちゃんは私の手を握ってイヒッと笑った。
さっきの電話の犯人は雪菜ちゃんだった。
高校生になって念願のスマホを買ってもらって、綾女に私の番号を聞いたらしい。
そしたら私に会いたくなったらしく、電話をかけてきたとのこと。
良かった、怖い人じゃなくて。
夏休み以来雪菜ちゃんとは会ってなかったからなのか、雪菜ちゃんがすごく大人っぽくなった気がする。
髪型もツインテールからショートヘアになってる。
私よりも切ったんじゃないかな?
髪を切ったのは新しい自分に変わるためだって言ってた。