だんご虫ヒーロー。
「……ここが、紗奈の家…」
斎賀くんの案内の元、辿り着いた北村さんの家は豪邸。
お父さんは小規模会社の社長ではなく、実はどっかの財閥の会長さんではないかと思わせてしまうほど、一般庶民には大き過ぎる家だ。
ここに北村さんとそのお母さんの2人だけが住んでいるんだ。
ピンポーン
豪邸を見上げている隙に、斎賀くんはインターホンを押していた。
これも斎賀くん情報だけど、北村さんは斎賀くんが押すインターホンには最初、応答しないらしい。
だから何回か押さないと、あの強気な声は聞こえてこないらしい。
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン……
あれから何回インターホンを押したのだろうか。
近所迷惑になりそうなほどインターホンを押しても、北村さんの声は聞こえてこない。
「……おかしい…いつもならもう応答してくれてもいいのに……」
最後にもう一度インターホンを押したけど、結果は変わらない。