ONLY YOU～年の差結婚の秘密～

「入るぞ…」



私の控室にタキシード姿の敦司さんが入って来た。



「これは私がシェフに言って作らせたサンドイッチだ。食べなさい…」

テーブルにサンドイッチのプレートを置いた。

「ありがとうございます…」



「飲み物は？？」


「あります…」



私の斜め前の肘掛椅子に腰を下ろしてウエディングドレス姿の私を見つめる。


「洋装か…メイクも少し変わったな…」

敦司さんも黒のタキシード姿にチェンジ。
シックで落ち着いた色がオトナの敦司さんにはとっても似合っていた。

鼓動が跳ねて頬まで染まる。

「…敦司さんの袴姿も良かったですが…タキシード姿も素敵です…」



「別に褒めても何も出ないぞ…」


「・・・」



私は敦司さんが持って来たサンドイッチを一口齧った。



「朝から何も食べていなかったら…超美味しく感じます…」



「…私は至って普通に過ごしていたが…」