侍先生!
私が頬を押さえて痛みに悶えていると、先生が次の台詞を読む。


「思い上がるでないわ!お前一人の手柄のような顔をしおって!」


い、痛い…や、やりやがったな先生…。


乙女の頬を…!
…いや、私は今光秀なんだった!


この怒りを、信長に!!


「このままでは、いつまでも戦が終わらぬ!」


私、光秀は兵を率いて備中の高松城を攻める秀吉の援護のはずが、逆の京都に向かっていた。


「信長を打たねば日本のためにならん…」


おおっと、キター!
ここ!このセリフ!!


「敵は本能寺にあり!!」


言ったー!決まった!
決まりすぎて自分に酔った!


その後信長の寝込みを襲うために本能寺へと向かう。


光秀の兵にやられてボロボロになった信長。


「もはやこれまでか…」


血を流し、息の荒くなってきた信長…。


そこに私、光秀が信長の目の前に現れる。


本当はここで信長の首を取れずに信長の遺体も見つからなかったはずなんだけど、この劇の一番の楽しみはここ!


個人的にだけど。
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