侍先生!
「違うの! 私、信長が良かったの! でも先生が…」


「何? 信長って言ったら、俺じゃないか」


「…いや、信長か光秀かとかは、どうでもいいんだけど」


皐月は、私達を見て、低いトーンで言った。


「…ですよねー?」


私は皐月にそう言うと、皐月はため息をついた。


先生は、日本史の先生で、私は…大の日本史好きなの。


…あ、間違えないで欲しいのは、“歴史好き”じゃなくて、“日本史好き”ね。


世界史とかは、あんまり好きじゃないの。


で、先生と私は、特に織田信長が好きで。
よくふたりで“信長ごっこ”や、“侍ごっこ”をするんだ。
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